故池田先生に捧ぐ [油絵]
腕の部分の金箔を整えることを除き、今日の教室で今まで進めてきた作品である阿修羅の完成を許して頂きました。
私がこの絵を描きたかったのは、仏像彫刻を続けていることもありますが、阿修羅のパステル画を、以前通っていたアトリエで拝見して衝撃を受けたからでした。
生徒の1人が描いていたパステル画があまりに美しく、、、脳裏に焼き付いていたのです。
そして、そのアトリエの先生が今年の1月まで教えてくださった数々のこと。水彩画では阿修羅は描くチャンスがありませんでした。でも、この私の第一作目の油絵には、2月に亡くなられてしまったその先生と、それから今教わっている油絵のご指導の結果が集約されています。
水彩画の先生は、それは気難しく、生徒に厳しく、時には天真爛漫なくったくのない笑顔で接する先生でした。私はこの先生からもっとこうすればいい・・・・とたくさんのアドバイスを受けながらも、達成できないでいて去年の今頃は悶々としていました。
藁にもすがる気持ちで、15年ほど前にお世話になったことのある写実主義の技法を教えてくださった先生をネットで探し、この先生にも教わりたいと打診し、2か所での実践が始まりました。。
でも、油絵のクラスに通い出した1ヶ月後の水彩画の先生の急逝。。。 ほんとに今でも信じられません。
それから絵を描くのにためらいがあり、水彩画は思いだしてまともに描けないままです。というか、もともと先生に逐一指導してもらわないと水彩画は全く描けない状態でもあり、いまそれを痛感しています。
でも、この阿修羅については、油絵の先生が励ましてくださり、よいところを褒め続けてくださった結果、ようやく出来上がりました。油絵の先生が今日褒めてくださったことは、何時間たった今でも心に深い感動があります。
このことを故池田先生に報告したので、次の作品は先生に指導されて描いた”紹興酒の甕”を自分でアレンジして、油絵の先生に相談して、一歩レベルアップした作品にしようと思っています。
馬鹿みたいですが、1つの作品を作るのに、いろいろな思いがあると、その分感動も大きいです。
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